「関東」と「大学」は都会のまっすぐで入り組んだアスファルトの道路のイメージ、そして、「ツーリズム」からは農村の自然な土の道をイメージしています。
道は人と人をつなぐもの、その道をたどると都会から農村へとつながっています。都会に住む私たちは、毎日の生活の中で、当たり前のように目にしているモノたちがどこから来ているのか、ということをつい忘れてしまいがちです。しかし、都会に存在するあらゆるものを支えているのは、農村をはじめ、日本全国に広がるモノづくりの産地。そういったモノづくりの背景を知るためにも、都会から外へと足を運んでみることも大切です。モノづくり、という行為そのものは都会でも可能かもしれませんが、その材料を都会で調達することは難しい。やはり、そのモノを作るための材料は、自然あふれる場所で生み出されています。
かつて、東京の自然が豊かだったころ、神田川流域では染織産業が盛んでした。染めの作業には必要なきれいな水が必要。でも、川からきれいな水がなくなってしまった今、東京の川で染色の作業を目にすることはできなくなってしまいました。でも、都会から少し足をのばすと、そんなモノづくりの現場を見つけることができます。子どもから大人まで、楽しくコミュニケーションをとりながら、一緒にモノの背景を学ぶ。都会でココロ豊かに暮らすためにも、今の私たちの生活を支えてくれているものが何であるのかということを、道を辿って理解しようとすることが大切なのではないかと思います。
着るもの作家
関東ツーリズム大学ロゴデザイン
1977年生まれ。高校時代に服飾デザイン科で服作りの基礎を修得。'96年より東京藝術大学で染織を学ぶ。アパレル企業デザイナーとして勤務後、'03年に同大学大学院博士後期課程に再入学。'05年フランス外務省AFAAの招きによりフランスに滞在後、'06年にHIROCOLEDGE(ヒロコレッジ)を設立。着物や浴衣などの和服のほか、洋服も視野に入れた“着るもの”を手がけている。ミス・ユニバース2007世界大会で優勝した日本代表・森理世さんのナショナルコスチュームを担当。