都会の人々の田舎暮らしの実現を支援するとともに、農山村の活性化のために「ふるさと情報館」を設立して18年。田舎暮らしを実践した元都会人の話を聞くにつけ、「田舎は都会で疲労した人々を回復させる力を持っている」ことを何度も感じました。
これまで、ほんとうに多くの人々にお会いしてきました。田舎への思いもさまざまで、中には出征兵士のような悲壮感を漂わせて田舎に移り住む人もいました。もっと気楽に田舎暮らしを楽しんでいい。田舎を終の棲家と決める必要もない。また都会に戻ってもいい。都会から田舎へ。田舎から都会へ。都市と農山村が循環する社会でありたい。
「田舎に移り住んで15年。丹精込めて作った果樹園と鶏やヤギを飼う農園を次の方に譲りたい」。こんな事例がこれから増えてくるでしょう。長年創り上げてきた農園の価値が評価されて、次のリタイア組にバトンタッチされます。
これからの日本農業は、自給的農業が大きなウェートを占めることになります。都市と農村において、その担い手が継承されるシステムが必要となるのです。
関東ツーリズム大学協議会委員
株式会社ラーバン 代表取締役
株式会社ふるさとネット 代表取締役
1944年岐阜県生まれ。早稲田大学法学部卒業後、農村雑誌『家の光』編集者として、全国各地の農業問題・農村社会のあり方や地域おこしの仕事に従事。その経験を踏まえ、自然豊かな地域を求める都会の人々を支援するため、1990年東京・四谷に「ふるさと情報館」を設立。田舎暮らしを実現する情報誌『月刊ふるさとネットワーク』発行人。日本の民家の保存再生を図る「NPO法人日本民家再生リサイクル協会」初代理事長。都市・農村交流事業ならびに田園生活に関する農林水産省、国土交通省等の各種委員を務める。農政ジャーナリストの会会員。著書に『田舎暮らし虎の巻』(文化出版局)、『リタイア後は田舎で暮らそう』(講談社)。テレビ出演、新聞、雑誌等に執筆多数。