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「日本の農山漁村にある魅力と現実とは」

「DASH村」を見るまでもなく、農山漁村の奥深い魅力は、今や小学生でも知っています。しかしながら、「農山漁村は都市と比べて遅れているところ」ということが語られていた時代が、確かにありました。そこでは、「農山漁村らしさ」は、「遅れている」ことの同意語であり、またそれを破壊することが政策だと思われていたのです。
 こうした考え方が変化し始めたのは、そう昔のことではありません。バブル経済の崩壊を境目とすれば、わずか十数年前のことに過ぎないのです。その前後を知っているような私達の世代から見ると、それは急速な変化といえるでしょう。
 そのため、それはまだまだ世の中に充分浸透しているわけではありません。例えば、農山漁村の魅力が、何気ない日常の中にあることを、地域の人々自体が、気がついていないこともしばしば見られます。また、都市の人々にとっても、魅力ある農山漁村と、どのようにつきあって良いのか、その作法がよくわからないと思っている方々も少なくないでしょう。
 農山漁村サイドが、地域の魅了を確信し、それをますます磨き、そして都市サイドがその魅力と普通に接する。こうした都市と農村の関係性を構築すること。全国のツーリズム大学の目標がここにあるのだろうと思います。
 いよいよ、関東でその挑戦が始まります。その前進に力を注ぎたいと思います。

小田切 徳美(おだぎり とくみ)

小田切 徳美(おだぎり とくみ)

関東ツーリズム大学協議会委員
明治大学農学部教授
農村政策論研究室 農学博士
専門−農政学・農村政策論・地域ガバナンス論

「農山漁村地域研究は、なによりも農山漁村地域の現実の動きに学び、それを現場の緊張感の中で理論化すべき」と全国の農山漁村を歩く。全国地域リーダー養成塾(地域活性化センター)の主任講師を、2001年より兼任し、多くのOB・OGの(飲み)友達を、各地の自治体・地域づくり団体に持つ。
著書に『共生と協働によるまちづくり読本』(ぎょうせい、共著)『新基本計画の総点検ー食料・農業・農村政策の行方ー』(農林統計協会、編著)、『中山間地域の共生農業等システム』(農林統計協会、共著)。

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