今日、グローバル化した市場経済の浸透による格差社会の広がり、人間生活を脅かす環境、食料、健康等の問題が顕在化する中で、農山漁村では地域活性化が喫緊の課題となり、また、都市住民のあいだでは、自然とのふれあい、食の安全、健康、ゆとりある個性的な生活を求めている人々が増えています。
農山漁村の地域活性化の取り組みは、都市住民のニーズに即した地域資源活用の地域内発型ビジネス起こしによって、その展望が開け、また、都市住民は、農山漁村の地域再生に向けた取り組みとの協働により、求めている生活ニーズの実現が可能となります。
両者を結びつけるキーワードは「地域資源活用」であり、ツーリズム大学で学ぶ主要な目標は農山漁村地域の持続可能な地域開発プログラムの構築に必要な地域資源活用のあり方を学ぶことです。
農山漁村の地域資源は、自然環境、農林漁業及び地域伝統産業、衣食住及び伝統行事等の生活文化、歴史的文化遺産、人的資源(伝統技能・技術)等々と、きわめて多種多様です。
したがって、関東ツーリズム大学のカリキュラムは、地域資源活用の新しい地域産業及び地域文化の創造を含めた多様なカリキュラムの設定が可能であり、かつ必要です。
関東ツーリズム大学協議会委員
明治大学名誉教授 経営学博士
1932年(昭和7年)東京生まれ、東京教育大学農学部卒業。(財)労働科学研究所農業労働研究室勤務、同社会科学研究部長、明治大学農学部教授、同農学部長を経て、現在、(財)都市農山漁村交流活性化機構理事、(社)全国農村青少年教育振興会理事などに就任。主な著書に、「日本型グリーン・ツーリズム」(共著、都市文化社)、「地域経営型グリーン・ツーリズム」(共著、都市文化社)、「農村再生への視角」(単著、筑波書房)、「都市農村交流ビジネス〜現状と課題〜」(単著、筑波書房ブックレット)、「ライフスタイルの変化とグリーン・ツーリズム」(単著、筑波書房ブックレット)等。