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夕方の本プログラムの前の特別プログラムとして、ソーラーパネルなどを活用して手作り太陽電池を体験します。国際NGOソーラーネットは、主として未電化地区を多く抱える国々へ移転することを目的とし、電気を必要とする地域住民自らが、太陽光発電を組み立て設置し、さらにはメンテナンスもできる技術を移転する活動をしています。
飯島町は20年以上前から集落営農に取り組んだ先進的な町です。また新たに作成された基本計画では、1000ha自然共生農場の実践についても具体的にあらわされています。飯島町の農業の取り組みについて、飯島町産業課課長の中村さんから説明をいただきます。

協会理事長の松木洋一さんが、本講座の基本理念である自然と共生する農業についての理解を深めるために、国内の先進事例の説明をしながら日本農業と農村の有るべき方向について話します。また近年課題となっている直接支払い政策を理解するためにEUのあたらしい動きも学びます。
昆虫の基礎知識を学び、人が農業活動を行うことで生きる場を得た生き物が生息するためには、人の手が適切に入り、管理された場が必要です。環境指標生物社長の新里達也さんから、ビオトープについての基礎知識を学びます。
町内の様々なポイントを回り、水路の形態とカワニナやその他の生物の生息の関係を見学した後に、飯島のシンボル的存在の1円玉大のハッチョウトンボを始めとする多様な生物が暮らすビオトープづくりをお手伝いします。
神戸大学教授の伊藤一幸さんは、雑草の専門家。クロクワイの芋などを掘り、そこに生きる生物を観察し、芋や種の生理や寿命について学びます。
フィールドミュージアムの研究員の方々は、日々飯島の生き物についての調査をしており、そのデータをもとに生産者は多様な生物を自ら確認し、自然共生栽培技術を研究しているのです。ただやみくもに除草するのでも、放置するのではなく、駆除したい種の特性を知り、適切な対応をすることで雑草を管理する方法を学びます。
梅津鐵市さんは「自然共生栽培の生産技術体系」の第一人者。生物・地学・化学・物理の分野を縦横無尽に駆使し、研究と全国規模で展開されている梅津農法の栽培の実践からの土作りの極意は、自然共生には科学と実践の両輪が不可欠だと実感する講義となるでしょう。
自然と共生するには、虫のことを知る必要があります。どんな形なのか、どんな生態なのか、どれくらいの数がいるのか。そのような昆虫の観察を行うために広がっているのが「虫見板」です。宇根 豊さんから虫見板を実際に使って水田を観察する方法を学びます。
今年5月、多様な生き物を守り、自然と共生する社会の実現を目指す「生物多様性基本法」が成立しました。国の事業において、生物多様性への配慮が極めて重要だと位置づけられたのです。法律が作られた背景と目的は何か、今後、どのように現場に影響を与えていくと考えられるのか、講師陣たちと討論します。

今回の授業は、自然共生農業社会を実現する実践者としての農業者の育成と支援、およびこのような農業振興に不可欠な多くの消費者・流通業者・行政関係者に賛同を広げ、ネットワークを築くための地域コーディネーター人材の育成を目的としています。講座を振り返り、参加者一人ひとりが学んだことを踏まえ、今後の自分の活動プランを作り、発表します。
最後に、スクール修了の証として、「農業自然の番人」アグリネーチャースチュワードの資格のための資格試験を行います。
飯島の野菜と果物など農産物をたっぷり使った食事を楽しみいただけます。また、地元の農家および東京のソムリエと共同してマイ焼酎の開発をはじめているユニークな酒屋さんがおり、他では味わえないワイン、有機日本酒、ウイスキーなどを楽しむことが出来ます。農と食に思いをめぐらせてみてください。
アグリネイチャーいいじまは、環境教育・エコツーリズム・食育・農業体験ができる交流施設として農林水産省補助事業によって建てられました。運営は地元の農業者、自然観察専門家、観光業者、食品業者と東京の学校、大学関係者、食品流通業者によって共同経営され、飯島町、JAなどが支援しています。コッテイジ風の2つの宿泊棟と4つのモンゴルのゲルがあり、敷地内には水田と畑、果樹園、ビオトープあり、また乗馬を楽しむことも出来ます。中央アルプスへ散策し、いろいろな生き物に遭遇する楽しみがあります。
また、地元の自然観察専門家の研究所である「フィールドミュージアムいいじま」と協力関係にあり、常任研究員がスクールの講師としてお手伝いをしてくれます。
地図はこちら
【当日の流れ】
<7月11日(金)>
| 13:00〜18:00 | 特別企画【実習@】手作り太陽電池出前講座 国際NGOソーラーネット 櫻井薫 |
| 18:45〜19:15 | 集合:挨拶 松木洋一・KTU曽根原 |
| 19:15〜19:30 | 【講 義 A】「飯島町の農業概況] 飯島町産業課課長 中村澄雄 |
| 19:30〜22:00 | 夕食&飯島町農業者との懇親会 |
<7月12日(土)>
| 7:00〜 8:00 | 朝 食 |
| 8:00〜10:00 | 【講 義B】 「アグリネイチャー『農業自然』の基本構想と経営戦略 松木洋一 |
| 10:00〜12:00 | 【講 義C】「農場に生きる野生生物の知識とマネージメントT:ビオトープ管理技術」 新里達也 |
| 12:00〜13:00 | 昼 食 |
| 13:00〜15:00 | 【実 習D】「ビオトープ建設実習」 新里達也・吉田保晴・斉藤久夫 |
| 15:00〜17:00 | 【実 習E】「水田・里山の生き物調査実習」 伊藤一幸・FM研究員 |
| 17:00〜19:00 | 【講 義F】「農場に生きる野生生物の知識とマネージメント U: 農場雑草管理技術・里山植物の多様性保全技術」 伊藤一幸・FM研究員 |
| 19:00〜20:00 | 夕 食 |
| 20:00〜22:00 | 【講 義G】「自然共生栽培の生産技術体系」 梅津鐡市 |
<7月13日(日)>
| 7:00〜 8:00 | 朝 食 |
| 8:00〜10:00 | 【実 習H】「水田の虫見板利用技術」宇根 豊・米山富和・FM研究員 |
| 10:00〜12:00 | 「生物多様性基本法と自然共生農業」についての講師討論会 松木(司会)伊藤・梅津・宇根・曽根原・新里・矢崎 |
| 12:00〜13:00 | 昼 食 |
| 13:00〜14:00 | 【ワークショップ I】「ビジネスプラン作成」 矢崎・松木・FM研究員 |
| 14:00〜16:00 | 【資格試験 J】 |
| 終了後 解散 |
| ※1: | アグリネイチャーいいじま現地集合・現地解散となります。現地への往復については、ご自身でご準備ください。 |
| ※2: | 受講料(5万円)とは別に、宿泊費12,400 円(一泊3700 円+食事3 食2500 円=6200 円×2 泊)、懇親会費の実費がかかります。 |
| ※3: | 申込み後、キャンセルの際は必ず関東ツーリズム大学事務局までご連絡いただきますようお願い申し上げます。 (関東ツ-リズム大学事務局TEL:03-6273-9467 担当:斉藤) |
| ※4: | やむを得ない諸事情・天候によっては一部プログラムを変更の上、実施する場合があります。 |
| ※5: | 各体験のための汚れてもよい動きやすい作業着(ジャージ等)、汚れてもよい靴(長靴等)、防水グローブ、雨天時のための雨具(傘やレインコート)をご持参ください。夜は冷え込みますので防寒着をご持参されます事をお勧めいたします。 |
| ※6: | 宿泊は相部屋となります。浴衣・アメニティグッズ(タオル・はぶらし等)はございませんので各自にてご用意ください。トイレ・お風呂・洗面所は共同です。 |
| ※7: | お客様の個人情報はお客様との連絡のために利用させていただく他、お客様がお申し込みいただいたプログラムにおいて運送・宿泊機関などの提供するサービスの手配及び受領のための手続きに必要な範囲内で利用させていただきます。 |

松木洋一

アグリネイチャースチュワード協会
講師陣のみなさん